Lepido and Scales
スポンサーサイト
--年 --月 --日 (--) | 編集
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
Restricted One
2010年 02月 23日 (火) | 編集

 色々とかまけていて、しばらく更新をサボっておりました。
 
 さて、随分前に紹介すると言っておきながら、手元に届くのが遅くなったり、撮影をしていなかったりで、本日漸くのお目見え。



Charaxes antiquus

Charaxes antiquus
(♂, near Macambrara, Sao Tome Is., Nov. 2006)

アンティクースフタオ Charaxes antiquus


 最近はアフリカのフタオチョウの稀種も、どんどん手に入れやすい価格になってきていますね。サントメ・プリンシペの固有種や固有亜種も、まぁ何とか入手できるのですが、アンティクースだけはどうやら未だに珍品らしく、今回はちょっと無理をしてどうにか手に入れられました。結構スレているのでド完品!とはいかないのですが。

 ところでサントメ・プリンシペなんて、中学や高校の時分に世界地図で変わった名前の国を探すのが好きだった方々以外は聞き慣れないかと思いますが、アフリカ大陸の西部、ギニア湾上に浮かぶ島国の名前です。



地図

 北のプリンシペ島と南のサントメ島から成る国で、この国の昆虫の多くは島嶼特化の影響か、固有のタクサになっています。熱帯アフリカ最大種のカミキリなんかもここの固有種だったりします。
さらに面白いのは、両島にそれぞれ別の固有種がいて、分布も重複しない場合が多く、特にサントメ島にはより変わった固有タクソンが多いです。アンティクースもサントメ島の固有種です。

 

Charaxes antiquus

Charaxes antiquus
(♀, near Macambrara, Sao Tome Is., Jan. 2006)


 まぁ本種は結構珍品の固有種とはいえ、他の種に比べたらそれほど変わってはおらず、大陸に普通にいる近縁のシロオビフタオ C. brutus と比べてもよく似ています。


比較
比較
(左: C. brutus; 右: C. antiquus )


 しかし、並べてみると分かりますが、翅形が縦長になること、後翅の尾状突起が太長く、丸みを帯びること、後翅の白帯が湾曲して前縁で広くなることなど、違いは明瞭で、裏面の斑紋の並びも良く見ると、後翅亜外縁部が異なります。ぱっと見てもアンティクースは、何だか垢抜けていない、怪しげな、それでいて如何にもな雰囲気が、島の固有種たる存在感を醸していますね。

 本種の種小名 antiquus も、羅語で「時を経た」とか「骨董」と云う意味で、何とも素敵だなぁと思います。
僕は普段、和名は大して重要視しないので、学名にそのまま「~フタオ」を付けて呼ぶのですが、敢えて本種に冠するならば「トキヘリフタオ」でしょうか。サントメシロオビフタオだと、何だか安っぽくて嫌だなぁ。



Comment
この記事へのコメント
コメントを投稿する
URL :
comment :
password :
secret : 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック
copyright (C) Lepido and Scales all rights reserved.
designed by polepole...

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。