Lepido and Scales
ギャップ
2010年 01月 28日 (木) | 編集

Charaxes solon sulphureus

Charaxes solon

Charaxes solon
(♂, Lang Kawi Is., W. Malaysia. 16. Aug. 1998)

 久し振りに東洋熱帯のフタオチョウ。
 南インドからフィリピン、スラウェシまで広く分布するとされているこのソロンフタオ Charaxes solon ですが、実は分類学的に少々問題があるのです。まあしかし、その辺りのことはさて置いて、この亜種スルフレウスはインドシナ半島のタクソンとされていて、大スンダの亜種エコ echo とは生物地理境界で有名な彼のマレー半島のクラ地峡あたりで隔てられていると考えられているんですが、この標本はそれより更に南のランカウィ島で採れました。10年くらい前の標本ですが、まだここからは本亜種の報告が無いので新記録になるんじゃないかと考えられます。

 ランカウィ島と言うと、マリンリゾートの本場として大人も子供も、おねーさんにも有名なマレーシア北西の島ですが、蝶屋の間ではキララシジミの約束の地としても知られております。最近になってこの島のチョウ相はどうやらインドシナの影響が強いということが分かってきたのですが、この考えはソロンフタオで更に強固になりそうですね。一度は行ってみたいです。海でもダラダラしたいですし。


Charaxes solon
Charaxes solon sulphureus

 割と小型の種なんですが、オスが梢や岩の上で占有行動をしている時は堂々としていて立派ですし、飛ぶ速度も物凄くて「なんだか視界の中を黒い何かが通り過ぎたような…気のせいか?」というスピードで、空中戦でネットするのはほぼ無理。まさにタテハ界の戦闘機と言っても過言ではないんですが、しかしそこはフタオの悲しさ、多分に食い意地がよろしくないのであっけなくトラップに誘引されてしまいます。しかもネットを被せても気付かない。

 こんなギャップに私は堪らなく、心を鷲摑みにされてしまうのです。


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