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Phormingochilus everetti
2018年 02月 10日 (土) | 編集

_DSC0073--_20180206021652957.jpg

Phormingochilus everetti Pocock, 1895

ボルネオに分布する中型の樹上性種。
Phormingochilus 属の模式種で、ボルネオのサバやサラワクから知られている。

今のところ、本属には本種P. everetti (ボルネオ)と、P. kirki (ボルネオ)、P. pennellhewletti (ボルネオ)、P. fuchsi (北スマトラ)、P. carpenteri (スラウェシ)の5種が知られており、この中で、P. kirkiP. pennellhewlettiP. carpenteri の3種はつい最近記載(2015年)された種である。P. carpenteri は学名が付く前にはCyriopagopus sp. "Sulawesi black"として流通していたので、そちらの通り名で記憶している方も多いと思う。
そんな属であるが、他には、ボルネオからsp. "Akcaya"とsp. "Sabah blue"と呼ばれるものが、ジャワからはsp. "Rufus"と呼ばれるもの等が流通しており、これらはまだ分類学的な研究がなされていない。調査次第ではさらなる未記載種も出ると思われるため、非常にエキサイティングなグループであろう。

因みに、P. tigrinus という種が過去にP. everetti と共に記載されているが、現在ではP. everetti の新参シノニムとされている。

_DSC0068--_201802060147441a6.jpg

話は本種に戻るが、一見地味そうながら実物を見ると、仄かに滲み出る紫色の体色と、赤みを帯びた黄色の長い繊毛がとても上品で美しい。
アジアの樹上性種が好きな人にはたまらないクモだろうと思う。写真の個体はオスなので、この美しさは最終脱皮までの期間限定だが。

種小名のeverettiは、北ボルネオのイギリス統治時代の行政官であり、博物学者でもあったAlfred Hart Everett (1848-1898)に因んでいる。
Everett氏は多くの研究者に標本を提供しており、タランチュラ以外では哺乳類、鳥類、爬虫類、魚類、昆虫にもその名が献名されている。そのため、学名にeverettiと付いていれば、それは大体ボルネオに分布する種であろうと推測されるのである。
ちなみに私が崇敬する至高のタテハチョウ、ダンフォードフタオの北ボルネオ亜種Charaxes durnfordi everetti にもその名が見られる。




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