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O. スタウディンガーに捧ぐ
2012年 11月 13日 (火) | 編集

Charaxes durnfordi staudingeri

ダンフォルディフタオ 西ジャワ亜種 Charaxes durnfordi staudingeri

困った時のダンフォルディ。おそらくフタオネタでは最も登場回数が多いのが本種であるが、当ブログのアカウント名もこいつの種小名から取っているほど、この種にはいろいろな思いがあるので勘弁して欲しい。

これまで散々しつこく書いているが、インドシナ半島南部からスンダランドの低地に広く分布している本種は基本的にはどこでも得難い珍種。しかしこの西ジャワのスタウディンゲリィはコンスタントに採れているので、誰でもかなりお安く手に入る。とはいえ、ほんの30年ほど前までは死ぬほど大珍品で日本に3個体くらいしかなかったらしい。うろ覚えだが、以前ご本人から伺った話によると、標本の世界では有名なLIS社の代表である某Y田エクスプレス氏は、当時BMに交換を依頼して敢え無く断られたとか。


Charaxes durnfordi staudingeri
Charaxes durnfordi staudingeri
(♂; Sancan, W. Java, Indonesia, Mar. 1996)

このスタウディンゲリィは本種の中でもメンタワイ諸島の siporanus と共に小型の亜種で、翅形は丸みを帯びて、迫力には欠けるけれども斑紋も非常に変わっている。また、色も他亜種に比べるとほのかな紫色がより強く、それゆえか人によっては“ムラサキフタオ”と呼ぶこともあるようで、私もわりと好きな呼び名である。なぜなら紫は高貴な色だから。
もうひとつの呼び名の“ヘリボシフタオ”よりは、種の特徴云々は別にして、典雅な響きを纏っているのは間違いないと思う。このサイズや外観の特化は、スンダランドの中でも分布の端っこに位置し、隔離が長い(かもしれない)ということに理由があるような気がする。


Charaxes durnfordi staudingeri
Charaxes durnfordi staudingeri
(♀; Sancan, W. Java, Indonesia, Mar. 1996)

今では西ジャワ南部の海岸線にほど近い低地のSancanという素晴らしい場所が見つかって、そこから本種や他のフタオを含め多くの低地性の良いチョウが入荷するのだが、熱帯の国々の常で、いつ何どきこの好採集地が大伐採の憂き目に遭うか分らない。同じく少し前までたくさん入荷していたビリトン島の billitonensis という亜種(隣のスマトラの亜種 connectens と大して変わらない)も近年何があったのかピタッと来なくなり、これからも来る気配が無いので、このスタウディンゲリィも今のうちに入手しておいた方が良いと思う。ペアで1万もしないダンフォルディなんて他にいないし、今が底値であることだし。


あ、そういえば去年のいまごろ話題になったブータンシボリアゲハがインドからも見つかりましたね(→ Indian foundation for butterflies) (→ 日本語での紹介サイト(日本蝶類学会blog))
アルナチャル地方のブータン国境付近なので当然いることは予想されてましたが、やっぱり一つ確実な情報が判るとどんどん新しい場所でも見つかるものですね。きっと次はチベット方面からも見つかるでしょう。
しかしこのインドのサイト、BM(ロンドン自然史博)のタイプシリーズ標本5個体全てを公開しちゃってるけど、あの博物館がネット上に掲載許可を出したのが驚き。よく許可取ったな。

さて、次の更新こそ鱗のある生き物を出したい。





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