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白帯の魅力
2012年 10月 26日 (金) | 編集

Charaxes bupalus

ブパルスフタオ Charaxes bupalus

 パラワンのフタオは見飽きた感があって安く見られがちだが、bupalus は結構好き。かなり良い蝶だと思う。
メスは今でも結構珍品で、1979年の『Tsuiso 221号』の中でむしやまチョータローこと西山保典御大が書かれているように、迫力があって圧倒される。この当時は日本にまだ数頭しかなかったみたいだが、今でも欲しい時に手に入るかと聞かれれば、そいつは断じて否!であろう。
本種は白帯が青みがかるのが、白帯フェチとしては心の根幹にぐっとくるものがある。


Charaxes bupalus
Charaxes bupalus
(♂; Languan, Palawan Is., Philippines, 29. Aug. 1998)

 フィリピン南西部から知られるパラワン島には5種の Charaxes が分布しており、そのうち本種と plateni の2種が固有種。見た目のドギツさとインパクトでは plateni に軍配が上がるが、本種の方が無骨の中にも上品さがあり、まるで縅の甲冑を見ているような気持ちになる。何より plateni はパラワンでは突き抜けた最普通種というのが良くない、笑。これがド辺境の離島の固有種だったりして、もう少し仄暗いオーラを纏っていれば、フェチの色眼鏡は変わってくるのかもしれない。


Charaxes bupalus
Charaxes bupalus
(♀; Maoyon, Palawan Is., Philippines, Apr. 2003)

 本種は、同じくオスにも白帯があり、マレー、スマトラ、ボルネオに広く分布するボルネエンシス C. borneensis の代置種とされ、その亜種として扱われることもある。しかしどちらかと言えば、同様に白帯の発達する中国南部~南東部のベルナルダスの名義タイプ亜種 C. bernardus bernardus に似ている。
本島にはベルナルダスの代置種、もしくは亜種とされるバユラ C. bajula がいることから、このブパルスはベルナルダスとは他人の空似であろうが、これほど似ているのには理由がある気がする。
 それは、2種それぞれがこの仲間の分布域においては端の方にいるということから、古い形質を並行的に共有しているのかもしれないが(雌雄同斑というのは形質的には古いとされる)、もしかしたら、かつて大昔にパラワン島が中国南東部沖に浮かんでいたことにも関係があるのかもしれない。…などど想像するのは、少々気宇壮大にすぎるだろうか。
 とはいえ、そういうことを考えさせてくれる、というのも本種の魅力の一つであると。そう思う。





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