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炎立つ
2012年 09月 20日 (木) | 編集

随分昔に、この記事のタイトルと同じ題名の、奥州藤原氏三代を題材にしたNHK大河ドラマがあったけど、あれは結構好きだった。かなり早足な展開で、半年で終わってしまったのだけが残念。

ところでかなり停滞気味の当ブログ、(ほんのちょっとだけ)自慢気味に手元の物の蘊蓄を垂れ流すこのスタイルって、やはりどうなのかなぁとか、自分でもそこはかとなく思っていた訳だけど、つい先日に人と話していたら、こういうのも好きと言っていただけたので、大いなる免罪符を手に入れた気持ちです。なので、そのお許しの下、これからもどんどん垂れ流して行く所存。

Charaxes fervens igneus

フェルベンスフタオ Simeulue島亜種 Charaxes fervens igneus

インドネシアはスマトラ島の南には、並行して幾つかの島々が数珠のように浮かんでいるのだが、このフェルベンスはそこの特産種。そして本亜種イグネウスは、その一番北に位置するシメルエ島とその周辺小島の特産亜種で、Nias島の名義タイプ亜種をはじめ、他の亜種とは一線を画する外観をしている。もしかしたら別種かもしれない。

亜種小名の igneus はラテン語で<炎のような>という意味で、ジャキジャキに尖った翅形と、ビビッドに燃える表の赤褐色と黒色のコントラストは、正に炎と言っても差し支えないと思う。
裏面も、特にオスは、その格調あるダークな色調の地色に、後翅亜外縁部の妖しいオレンジの色が映えて、そのゴシックな佇まいは震えるほどかっこいい。一見、インド・スリランカのプサフォン C. psaphon や、パラワンのプラテニ C. plateni に似ていなくもないが、格調高さは比ぶべくもない。


Charaxes fervens igneus
Charaxes fervens igneus
(♂; Simeulue Is., N.Sumatra, Indonesia, 1993)

シメルエ島と言えば、ナガサキアゲハの超美麗亜種 Papilio memnon coeruleus が非常に有名であるが(何しろメスがデフォルトで青いナガサキなんてこれしか居ない)、このイグネウスもそれに並び立つ豪壮な蝶だと思う。
何故シメルエ島の蝶が他とはかなり違っているのかは難しい問題であるけども、この島がこの地域の他の島々よりも成立が早く、辿り着いた生物が隔離された期間が長いことに答えの一つがあるような気がする。


Charaxes fervens igneus
Charaxes fervens igneus
(♀; Simeulue Is., N.Sumatra, Indonesia, 1993)

本種はどの島の個体群も近頃は新しい標本がほとんど来ておらず、このイグネウスも最近全然見ない。オスは過去に結構な数が入っているけど、メスは今でも大珍品。
そう、この亜種はオスも良いが、やはり何よりメスが素晴らしい。これほど翅形がかっこよく、大きく迫力があり、斑紋と色調が美しく格調高い茶色系のチャイロフタオは他には居ないと思う。
正に「炎のような」フタオなのである。





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