Lepido and Scales
Charaxes taverniersi
2011年 10月 14日 (金) | 編集

Charaxes taverniersi

タヴェルニエルシィフタオ Charaxes taverniersi


 先日紹介したティシィ C. thysi に最も近縁な種であるタヴェルニエルシィ。この2種で、おそらく広義のエテオクレス種群(etheocles group)の中において一つのグループを形成すると思われます。こちらも西アフリカの熱帯林にだけ分布している種で、小型ながらもとんでもなくうつくしいです。ティシィと比べると翅形もカッチリしていて、より派手で、インパクトがありますが、地色の輝きが弱いのでちょっと妖しい雰囲気に欠けますね。

Charaxes taverniersi


 近年、これまで幻のような存在だったアフリカの蝶たちがどんどん採れ始め、10年前には図鑑を眺めながら涎を垂らして唸るのみだったビッグネームが市場に出るようになり、ちょっと…ものによっては大分だけど、頑張れば入手できるようになって来ました。いい世の中になったもんです。
 とはいえ彼らとしては、ホモサピエンスの前史からそこにいて生活しているだけのことであり、我々が勝手に発見し、勝手に評価し、勝手に幻として目の色を変えているだけなのであって、彼らにとっては全然関係のないことですね。



Charaxes taverniersi
Charaxes taverniersi
(♂; Ebogo, Centre Province, CAMEROON, 25. May. 2001)


 さて、このタヴェルニエルシィもその一つで、発見・記載は36年前の1975年とつい最近ですが、新参ながらも熱帯雨林の秘密のベールに包まれて、中々そのお姿をお見せにならない美麗稀種として、フタオチョウ屋の憧れの星でした。まだ日本国内にはそれほど入っていないと思いますが、現地ではここ数年来、♂♀共にかなりの数が採集されているようで、ヨーロッパの市場ではちょくちょく見かけます。
 表もうつくしいけれど、裏もまた綺麗。この表裏のコントラストは全フタオ180種以上の中でも、そう無いものでしょう。メスには2タイプあり、表の青い部分が白くなる型と、オレンジに染まる型があります。



Charaxes taverniersi


 標本は手に入るようになったので、次は自分の手で採ってみたい。西アフリカは蝶屋にとって夢の大地、きっと珍稀種が乱舞する約束の地なのです。まあ勝手に約束された彼らは、ただそこに居るだけですが。
彼らに勝手に夢見る私も、いい世の中になったけど、ロマンも少なくなってきたなぁ…とかやはり勝手に思ったり思わなかったり。






Comment
この記事へのコメント
ロマンが少なくなってきたというのはわかります。
最近はネットで画像もいくらでも探せるし何でも入ってくるし、いい意味でも悪い意味でも世界は狭くなってきましたね。

高嶺の花は高嶺に咲いてこそです。
花屋で売っていてもロマンがないですよねぇ。
2011/ 10/ 17 (月) 00: 19: 05 | URL | Nyandful # -[ 編集 ]
そうなんですよね。嬉しい半面…というやつです。

今月30日のNHKスペシャルにて蝶屋のロマンの一角が遂にベールを脱ぎ捨てます。よろしかったら御視聴ください^^
2011/ 10/ 19 (水) 20: 04: 50 | URL | acraeoides # aCXfCcIc[ 編集 ]
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