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いつか貴女に出会える日まで
2011年 09月 11日 (日) | 編集

Charaxes thysi
Charaxes thysi
(♂, Bobeta, Lukolera Territory, Equateur, Congo‘RDC', 19. Nov. 2008)

ティシィフタオ Charaxes thysi


 西アフリカはコンゴ民主共和国(旧ザイール)西部の熱帯雨林からのみ知られる、熱帯アフリカの至宝。

 見てのとおり、小型ながらも恐ろしい美麗種で、2段階に輝ける表の瑠璃色と、裏の銀白の組み合わせは心の底から反則だと思う。写真では表現し難いけれど、表は肉眼で見るとより透明感の強いガラスのような金属光沢を発していて、眺めていると吸い込まれて何処かに連れて行かれる感覚に陥る。きっとその地はフタオが乱舞し、この世の至福が凝縮された光溢れる深淵に違いない。フタオ属 Charaxes 全180種の中で最も美しい種を挙げよと言われたら、私は間違いなく、そして迷い無く、この種を挙げる。その次がフルニエ。

 本種はこれまで小型で分類の面倒臭い etheocles 群の anticlea 亜群の中に、近縁とされるタベルニエルシィ C. taverniersi と共に異質な感じで含まれていたのだけれど、2年前のAduse-Poku, et al. (2009)による分子生物学的手法による種群の再編によって本群が細分された時には、どういう訳かサンプリングされていませんでした。
そういう経緯で今のところは前述の亜群に入れておくしかなく、個人的には何とも心残りな状態です。まあ、自らの手で色々と検討したら少々面白いことになりました。そのうち何処かに書くかもしれません。

 記載自体は1889年と割と早いけれど、メスが採集されたのが1980年代後期とつい最近で未だに大珍品。1989年のHenningの図鑑『The Charaxinae Butterflies of Africa』に図示されているボロイ標本以来、一体どのくらい採れているのか定かではありませんが、恐らく数えるほどかと思います。

いつか本種のメスを手にする日まで、私は貴女に恋焦がれ、この身を焼き続けることでしょう。




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