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白いことは良いことだ
2011年 04月 12日 (火) | 編集

 最近インドのアッサムやシッキムから良い標本が来ませんね。まあこれは昆虫に限らずですが、インドのお国柄、しょうがないんでしょう。この辺は紅茶の名産地だったり国境で揉めているやらで今でも有名ですが、博物の世界においても一時代がありまして、「東インド会社」なんて列強の出先機関がインドにあったその頃は、ヨーロッパの博物館やら大富豪に雇われた必殺採集人達がこぞって珍種を求めて分け入った地でもあります。なので殆どのインドシナ中北部の蝶々はここがタイプ産地だったりします。


Charaxes bernardus f. pleistoanax

Charaxes bernardus f. pleistoanax
(♀, Kashi Hills, Assam, N.E. India; in Coll. BMNH)

ベルナルダスチャイロフタオ
Charaxes bernardus hierax form pleistoanax


 さてさて、このベルナルダスフタオは東南アジア大陸部からマレー諸島までメチャクチャ広く分布するザ・普通種ですが、中でもインドシナの亜種 hierax は多型が出るので有名で、その型(form)の中でも物凄い変異が多いので正直めんどくさいタクソンです。何故って、これらの斑紋の変異が近似種の斑紋の特徴と非常に良く似たりするのですよ。交尾器もみんなソックリでして、この度なんとか穴の開くまで交尾器を見て、斑紋も詳しく見て、タイプ標本も検討してそれぞれしっかり同定出来るに至りましたが、世に氾濫している図鑑の同定間違いの嵐は凄まじいです。

 そんなヒエラックスですが、アッサム周辺から記載されている(原記載では種として記載されてます)この form pleistoanax のメスは東南アジア広しと言えども並ぶモノの無いほどの白さ。白いことは素晴らしいのです。
さらには他のフォームに比べると凄くでかい。もしかて、もっと詳しく見たら別種かもしれないです。

 ところが、これが全然来ないんですよね。オスは偶に来たりするのですが、メスはそもそも滅多に採れないので来ない。この型は別にアッサムだけに居るわけではないですが、ここまで白いのは流石に他には居ないみたいで、こいつが欲しいのですが、いつ入手できるのやら…



Charaxes bernardus f. pleistoanax

Charaxes bernardus f. pleistoanax
(♂, Kashi Hills, Assam, N.E. India, Aug. 2005)

 オスもこんな風に重厚な感じで他の型とは一線を画すので素敵です。


 やっぱりこの辺の「良い」標本は昔には敵わないと思います。当時の森の多くもお茶畑に変わっているでしょうし。



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