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十分ではない
2011年 01月 19日 (水) | 編集

Charaxes latona

Charaxes latona
(in Coll. BMNH)

ラトナフタオ Charaxes latona leto
Goodenough島亜種

 パプアニューギニアの東の端っこにグッドイナフ島という小っさい島があるのをご存知だろうか。
スペルは“Goodenough I.” 訳してみると「素晴らしい」とか「まあ十分だ」とかいう意味で、大植民地時代にまあ色々とそれなりに素晴らしかったから付いた名前なのかと思う。
 狂ったツリーモニターファンの間でその名が轟くロッセル島(Rossell I.)ほどでは無いにせよ、かなりマニアックな島かと思いきや、調べてみると戦時中に日本軍と連合軍との激戦地の一つだったようで、Wikipedia先生がかなり詳しく解説してくれている。

 さて、そんな地の果て海の端にさえも昆虫採集人というのは行くもので、こんな島からもフタオチョウは記載されているのである。とは云えこの数十年、つまりは世界大戦以後にはまともに標本は来ていないはずで、この写真の個体はBMNHで撮影した古い標本。モルッカ~ニューギニア、ビスマーク諸島にかけて広く分布するラトナフタオ C. latona の東限亜種(つまり本属最東端個体群)で、彼のパレスチナ建国の黒幕の一人、生き物大好きW. Rothschild卿によって記載されたもの。


 亜種名の leto はギリシャ神話は大神ゼウスの愛人の一人の名前のようで、最初ラテン語辞書で調べたらletum=<殺す>の変形とかいう物騒な単語が出てきて喜んだのですが違いました。

 まあ何と言うか、後翅表の亜外縁に現れる黒斑列の出方が特徴的ですが、はっきり言って全体的にすっきりのっぺりしている斑紋で正直ときめかない。超激珍亜種ですが、初めて現物を拝んだ時も感動はそれほど無かったですね。よく見るパプア本島東部の gigantea 亜種とそれほど変わらないなぁという印象でした。折角「十分な島」にいるのに完全に地名負けしている。ラベルのデータは凄かったけど。

 ビスマーク諸島のニュー・ハノーバー島(New Hanover I.)の亜種 diana の方はグッドイナフどころかパーフェクトなのに残念なことです。




Comment
この記事へのコメント
僕なんてちょっと前までTOO GOOD通りに住んでましたよ。
2011/ 01/ 20 (木) 18: 20: 38 | URL | Nyandful # -[ 編集 ]
凄い名前の通りですね。Too bad通りとかも有ったりするのでしょうか(笑)
2011/ 01/ 20 (木) 22: 09: 22 | URL | acraeoides # aCXfCcIc[ 編集 ]
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