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チモールの貴婦人
2010年 11月 01日 (月) | 編集

オリルスフタオ (♂, Timor, Indonesia, May, 2005)

Charaxes orilus  (♀, Timor, Indonesia, May, 2005)

オリルスフタオ Charaxes orilus orilus

 一昔前は割と採れていたオリルスフタオ、けれどもチモールの独立紛争の影響か、ここ十数年くらいはぱったりと来なくなってしまい評価は鰻上りだったのですが、2005年から再びちょこちょこ入ってくるようになりました。インドネシアはチモール島とその周辺に浮かぶキサール島(Kisar I.)とウェタル島(Wetar I.)の固有種で、小スンダにのみ2種が分布する orilus 種群の片割れです。アジアの Charaxes ではかなり目立った美麗種で、翅表のビロード調の暗色部が上品です。Charaxes の中ではメスが割と採れるほうで、大体♂♀比10:1くらいで入っているように思う。

 とは云え入ってくると言ってもチモールの西側、つまりインドネシア側からばかりで、当たり前ですが東チモールからは全然来ません。別に違わないので良いですが。
 同様に2006年に東チモールから全くの新種で記載された bernardus 種群の C. marki も、治安維持活動中のオーストラリア軍人の蝶屋が採ったホロタイプしか採れてないので、日本に上陸するのはまだまだ先でしょう。最初に入れた人は快挙ですよ。記載論文の標本データに正確な緯度経度が書いてあるので、命知らずの人は是非行くことをお勧めします。多分入っても高くて買えないので(苦笑)、いつか自分で行こうと画策しております。
 面白いことにこの2種、同所的な並行現象が起きているのか、写真のようにどちらも後翅が特異的に白くなるのです。あんまり Charaxes の種群間でこういった現象は見られないので大変面白いですね。


 話は戻ってオリルスですが、コレクションとしては亜種の kissericusweterensis がまったくと云うほど来ないのでコンプリートは難しいです。誰か行ってくれないものか。まあ原名亜種とはそれほど違わないのであんまり情熱はないです。とは云えロンドンの自然史博を訪問した時、沢山あって卒倒しそうになったので、やっぱり欲しいのかもしれない。

なんか展翅がヘタだなぁ…湿気が入ったか

Literature cited:
Lane & Muller, 2006. A new species of Charaxes OCHSENHEIMER (Lepidoptera: Nymphalidae) from East Timor. Australian Entomologist, 33 (2): 71-76.




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