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Clown face
2010年 10月 07日 (木) | 編集

イシガケチョウ

イシガケチョウ

イシガケチョウ 日本亜種 Cyrestis thyodamas mabella
終齢幼虫 Final-instar larva

 ここ数日でかなり冷え込んできましたが、少し前まではそこいらのイヌビワの上にイシガケチョウの幼虫がその幼少期を謳歌しておりました。

 イシガケチョウは「石崖(垣)蝶」と書くように、成虫の翅の斑紋は白地に縦の幾何学線が何本も、ほぼ平行に走る面白い顔をしておりまして、止まる姿勢も常に翅を開いて静止するというちょっと変わったタテハチョウ科の一員です。ツィーツィーと軽やかに鋭角的に飛ぶ姿もなかなか爽やかで、ひとすじの清涼感をもたらしてくれます。水場で大集団で吸水している時は、ちょっと異様ですが。

イシガケチョウ
(Ssp. thyodamas; 撮影:ベトナム中部 Bach Ma 国立公園/ Bach Ma National Park, C. Vietnam)

 この写真だと少数ですが、隣の岩棚では畳2面くらいの範囲でびっしりと吸水していて若干引きましたね。


イシガケチョウ

イシガケチョウ

 さてそんなイシガケ氏ですが、幼虫の頭にはピエロみたいな角と模様が、背中と腹端にはスズメガの幼虫みたいな何に役に立つのかさっぱり分からない、巨大で目立つ角状突起があります。ソリッドな緑と焦げ茶のツートンカラーとも相まって何とも素敵なお姿です ……が、しまった、後ろの突起が写ってないや。

 他にこんな素敵な姿態を頂くタテハの幼虫は、同じピエロ顔属性を持ったスミナガシくらいしかおりません。こいつらはどっちもタテハチョウ科内部における上位の分類学的位置が、専門用語で「いんけるたえ せでぃす」(incertae sedis = 分類位置不明) <意訳: 正体がさっぱり分からん> な連中でして、タテハの系統分類では最も注目され、最もおざなりにスルーされる方々でもあります。これなど当に道化師の役割と同じではありませんか。

 乗ってる葉っぱの表面を良く見ると分かりますが、休む為に糸を吐いて台座を作るので、この時は首をフリフリ、ぐるぐるクネクネ回りながら歩くのです。芋虫が苦手な人は只々「キモチワルイ」と言われるでしょうが、私にとっては中々微笑ましい光景なのです。




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