Lepido and Scales
A note on Red Bamboo Ratsnake
2010年 09月 15日 (水) | 編集


マレーベニナメラ

マレーベニナメラ Oreocryptophis porphyraceus laticinctus

 ちょっと前にシュルツ氏のエラフェ図鑑『A monograph of the colubrid snakes of the genus Elaphe, Fitzinger』でベニナメラについて調べていたところ、昨今のハープタイルホビー界でよく使われているタイリクベニナメラの亜種名を云うところのバイランティ vaillanti Sauvage, 1876 は、彼のシノニムリストの中ではニグロファスキアトゥス nigrofasciatus Cantor, 1839 に先行されていたんですが、ニグロとバイランティって今は別亜種になっているんですかね。

 恥ずかしながら詳しく文献で調べてないので現在大勢のコンセンサスとしてどう扱われているのかは分からんのですが、どうやら分ける人もいるようですね。中国四川盆地から東南部までの纏まった地域と、分布が完全に被っているように思うのですが、記載を読んでないのでそれぞれの典型的な形質や扱った経緯がわかりやせん。個体変異もあるでしょうし。
 さらに言ってみれば分布が大きく被ってて、それでも違うんだったら、あんたそれ別種じゃないの? とか思うのですが、ベニナメラが其処まで種分化している様には思えないんですけどね。



Oreocryptophis porphyraceus laticinctus

 まあ色々見てみると、アッサム~雲南~インドシナ北部辺りを中心に、異様に種分化している昆虫というのは結構いるんですが、同様に西はネパールやアッサム、北は四川や福建、東は台湾、そして南はマレー半島と広大な逆三角形に広く一種というのも少なくないので、どちらかと言えばベニナメラはこっちのパターンに当て嵌まる様な気がします。あえて分けるなら、生物地理の観点からスマトラの方まで分布を広げているマレーベニ系の一群が別になるのかなぁという気がしていますが、まあモノも数も見ていないので何も言えませんです。

 とまれ、ニグロとバイランが亜種に分けられないのであれば、当然 命名規約の先取権に則ってニグロが先行すると思いますが、もしかして分けて無いのにバイランが使われているとなると、ニグロはどっかのホモニムで消えてたりするのでしょうかね。nigro=<黒>, fascia=<帯>なんて何処にでも有りそうな名前ですし。まあズーレコ(Zoological record)を引けば分かることなので、今度時間があったら調べてみようと思います。

早く上記モノグラフの改訂版が出て欲しい。恐らくこの本がこの類では最も纏まったものになるかと思います。

そしてわたしはユンナン ssp. pulchra が欲しい。



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