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三角蛇三十六房
2010年 08月 28日 (土) | 編集

ケープサンカクヘビ

ケープサンカクヘビ Mehelya capensis capensis

 2ヶ月の苦心の末に、漸く大人しくさせる術を見出した。だが、これに奢ってはならぬ。今日より以降は、術を業へと昇華すべく、より深い修練を積まねばならないのだ。その果てにして、漸くこの奇怪な蛇をこの手に操り、魂を写する極意が見えてくるだろう。その折には自ずと「三角蛇使い」の称号を冠することが出来ようと謂うものだ。
そう、全ては修練があってこそ。




ケープサンカクヘビ

 この如何にも頭の悪そうな顔。実際エラフェと比べても、本来持っているであろう神経の細やかさは圧倒的にこの蛇の方が少ないと思う。死ななそうな顔と良く謂われたり、目玉の飛び出たタカチホの様だと言う人もいるが、タカチホみたいに狭食性ではないので、それに比べれば実際死に難いだろう。しかし性格はタカチホの如く陰気である。

 その飛び出た眼球にどのような世界を映しているかは まるで計り知れないが、その視線は茫洋としつつも存外、動きに対しては敏感であるように感じる。その反応は、多くのヘビのように鎌首を退いて相手を睨みすえるのではなく、発作のような突如とした動きで、上半身を鞭の先のように跳ねまわすので一寸心臓に悪い。
 動きもヒルとムカデを足して割り、ヘビの体に押し込めた様な妙な動作で進んで行くが、これは開けた場所での行いであり、潜行している時は比較的スムーズに前進しているように思える。



Mehelya capensis capensis

 とは言え、これは修行の身たる私の手元に居るたった一頭に基づいた所感なので、まだまだ第一房を潜り抜けたに過ぎぬことをゆめ忘れてはならないだろう。ひとつ確実なことは、2ヶ月の間に3度の脱皮をし、思ったよりも大きくなっていたことである。

 ところでこのヘビ、方々で怪物的だとか謂われているが、確かに人間よりも大きくて、その茫洋とした死んだような眼で仄暗い穴の向こうに現れたとしたら恐怖以外の何者でもないに違いない。ミツウロコヘビも同様だと思う。





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