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魅惑のマラガシー
2010年 08月 03日 (火) | 編集

Papilio grosesmithi

Papilio grosesmithi

グロススミスオナシアゲハ Papilio grosesmithi
(♂, Beparasy, Madagascar, Feb. 2004)

オナシアゲハの仲間はですね、我が国の与那国や西表では迷蝶扱いですが、東洋熱帯・亜熱帯であるインド-オーストラリア地域の広ーい範囲にはオナシアゲハ Papilio demoleus と言うつまらん普通種が1種がいるのみで、近縁の種は全くいません。そして同じ旧世界の反対側であるアフリカ大陸でもアフリカオナシアゲハ P. demodocus という普通種が1種いるだけ(尤もこちらは恐らく2種に分かれるかもしれないですが)でやっぱりつまらんのですよ。

しかしマダガスカルではアフリカオナシも勿論いますが、それに加えて固有種が他に3種もいるのです。このグロススミシィも固有種の一つで、比較的マダガスカルの広い範囲に居るようですが、全然オナシ(尾無)じゃない上に、この仲間にしては馬鹿デカく大迫力! もともとあまり採れない種でしたが最近全然標本が市場に出回らないので輪をかけて採れてないのかもしれませぬ。

他の固有種はやはり広域にいるマダガスカルオナシ P. erithonioides 、西部の更に限られた範囲にしか居ないモロンダヴァナオナシ P. morondavana というのがいて、前者はアフリカオナシ共々普通種ですが、後者は特に近年採れていない幻になりつつある種のようです。何せIUCNのレッドリストでも‘情報不足’で保護しようにもどうもこうもしようの無い状態。
西部のムルンダヴァ周辺は、例の「バオバブ並木」で大変有名ですが、そもそもマダガスカルのバオバブはあんな土埃が舞い飛ぶ平原にポツンと生えているものではなく、本来はちゃんとした森林の中に屹立する木なのですよ。それが人様の営みのせいで真っ平らになってしまったものだから、そりゃ局地分布する種には大打撃でしょう。

ともあれ流石はマラガシー、此処だけで全部で4種もいるとはやっぱり進化と依存の島。
Endemic Island of the Worldですな。



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