Lepido and Scales
本当にいない
2010年 07月 29日 (木) | 編集

ライノラット

ライノラットスネーク Rhynchophis boulengeri CB

 熱帯とか亜熱帯ってヘビの種数が多いので行けば沢山見られるんじゃないか、とか考えがちですが、これがまあ驚嘆するほど見つからない。いや、居るんでしょうけど、我が国の本州や琉球みたいに、一日の内であっちこっちに見られるのを想像して行くと本当に全然いないのです。私はどちらかと言えば昆虫採集が目的で、あんまり蛇を真剣に探さない(探す余裕がない)ので説得力には欠けるのですが、同じく出掛けていった爬虫類屋に聞いても等しく同じ回答が返ってきますね。

 今までモラトリアムと調査の名のもとにちょいちょいと行きましたが、回数と日数を勘案しても大して蛇に出会えてません。一応挙げてみると、ボルネオでの合計60日間で見たのはブロンズバックの一種 Dendrelaphis sp.,キスジナメラ Coelognathus flavolineatus,ヒバァの一種 Amphiesma sp.,同行者が採ってきたボルネオスジオ Orthriophis taeniurus grabowskyi ,アオハブの一種 Viridovipera sp.,車に向かって防御ディスプレイをしたらしくそのまま轢かれたアマガサヘビの仲間 Calliophis intestinalis,同じく轢かれたスマトラコブラ Naja sumatorana がそれぞれ一頭づつくらい。マレー半島ではトータル30日いたにも関わらず、アオハブの一種 Viridovipera sp.が一頭という体たらく。それと中部ベトナムの14日間で変なミズヘビと、轢かれたチャパナメラ Elaphe bella の死体にそれぞれ一回遭遇しただけで、タイやラオス、海南島では一回も見られませんでした。まあ私がヘボいと言われてしまうとそれまでなのですけど。


Bach Ma国立公園
Bach Ma国立公園
Bach Ma国立公園
Bach Ma国立公園
(ベトナム中部 バックマー国立公園 / Bach Ma National Park, C. Vietnam)

 なのでライノラットもベトナムであわよくば、とか考えていたんですが、まあ一体どんな所にいるのやら全く想像が付きませなんだ。一応、上の写真のような環境で気を付けてはいたのですが…逆にもっと農村に近い疎林とかの方がよかったのかも知れないですね。ろくな虫は居ませんが。

ともあれこの蛇が今、日本でそこそこ気軽に飼えて、しかも結構殖やされているなんてことは実際凄いことなのだと思います。




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この記事へのコメント
先輩からも同じような話を聞きましたがacraeoidesさんほどの方でもそんな状況なのですね...

特定の環境に依存してない分、探す目安が少ないにしても相当難しいんでしょうなぁ。
2010/ 07/ 29 (木) 16: 20: 55 | URL | ジーク # -[ 編集 ]
 これは熱帯の殆どのファウナ・フローラに言えることですが、種数は多いのだけど、1種の個体密度は単位面積あたりでとても低いですね。やはり日本みたいに同じ環境が続いていて、同じ種ばかりがあちこちで見られるという訳にはいかないので、その感覚を持ち込んだまま初めて熱帯で蝶採集をしたときは全然採れませんでした。500種くらいはいそうな環境で一日30頭とか(笑)
 蝶は比較的目に付きやすいですが、それでもひたすら小環境を探して歩かないと種数と個体数を稼げないので、シークレティブな蛇様のこと尚更だと思います。

 ほんとに何処から探してよいものやらと途方に暮れますよ。長期滞在で決めたエリアを絨毯爆撃するしかないでしょうねぇ。
2010/ 07/ 29 (木) 16: 45: 39 | URL | acraeoides # aCXfCcIc[ 編集 ]
>これがまあ驚嘆するほど見つからない。

まったくその通りでございます。こっちに居ると日本の方からはいろいろ言われますが一晩中歩き回ってカエルが2匹、なんてザラですよ。

あと確かに長期滞在はポイントですね。その場所でのコツは見えてきます。以前の実習先で最初の一週間は夜な夜な砂漠地帯を歩きまわってヤモリ一匹やっと見つけたものでしたが後半は週に未見種を4,5匹見つけていたものです。
2010/ 07/ 29 (木) 23: 05: 58 | URL | # -[ 編集 ]
 割とはじめて行ったとこでもアタリをつけられるようになってはきたんですが、外国だと「日本だったらこれの3倍くらい出てくるよな~」ということがままありますね。
 最も南西諸島がチト異常なだけな気がします。あと車を使うってのはでかいですね。

 とりあえず近いうちに台湾攻めましょうよ。やっぱベニナメラを確認したいです、笑
2010/ 07/ 30 (金) 14: 10: 54 | URL | 化野 # -[ 編集 ]
やっぱり探す場所とコツですよね。これはどんな生物を探す場合でも多かれ少なかれ同じだと思います。
学生ではなくなってくると中々長期滞在って難しいですが、やはり日数はある程度確保しないと折角行っても残念な結果になりますよね。あとは経験。
僕自身、蝶を採集する自信は結構付きましたが、両爬はまだまだです。次にどこか行った時は真剣に探してみようかと思います。昼間虫採り、夜両爬だと数日で死にそうですけど(笑)
2010/ 07/ 30 (金) 15: 37: 45 | URL | acraeoides # -[ 編集 ]
化野さん

アタリを付けられると言うのはやはり何度か経験を積まないと得られないスキルですよね。僕も爬虫類でそうなれるように成らなければなぁ(笑)
とは言え、やっぱり熱帯は中々出会えませんねぇ。本州のシマヘビやアオダイショウなんかの見られる頻度は恐らく温帯圏の里山的環境ではどの国でも似たような感じなのかなと想像してますが、やはり南西諸島の密度は異常なんでしょうな。まあ車もあるでしょうし、あれだけ狭い範囲で林道が縦横に走っている所は他に無いからかもしれないですね。

台湾、是非是非行きましょう。

2010/ 07/ 30 (金) 15: 52: 34 | URL | acraeoides # -[ 編集 ]
名前付けるの忘れてました。
まぁわかってると思いますが、念のため、一応。
2010/ 07/ 30 (金) 22: 24: 17 | URL | Nyandful # -[ 編集 ]
Nyandfulさん
コメ有難うございます。やはりNyandfulさんでしたね(笑)
2010/ 07/ 30 (金) 22: 47: 38 | URL | acraeoides # -[ 編集 ]
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