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ガダルカナルより
2010年 06月 11日 (金) | 編集

エピゲネスフタオ Polyura epigenes epigenes
名義タイプ亜種

Polyura epigenes

Polyura epigenes
(Guadalcanal I., SOLOMON Islands, Sept. 1999)

彼の激戦地、ソロモン諸島はガダルカナル島からの標本。

 一般に Polyura 属というと、沖縄島にも分布するフタオチョウ P. eudamippus のように斑紋色彩が黄白色を基調とした姿を思い浮かべることが多いと思いますが、ソロモン諸島やニューカレドニア、フィジーなどの南太平洋の島々には、暗色を基調とするちょっと変わった種が分布しています。その中でも、このエピゲネスフタオはソロモン諸島の固有種で、他にはニューカレドニアにガンマフタオ P. gamma が、フィジーにはカフォンティスフタオ P. caphontis がそれぞれ固有に分布しています。
 特にニューカレドニアのガンマは一見 Charaxes 属に間違う人もいるくらい変な Polyura でして、先日この地に出掛けていったリンク先のアダシノ氏が激写してくるのを期待していたのですが、どうやら何が原因か天運に見放されたらしく大嵐だったようです。生体写真見たかったなぁ。


Polyura epigenes

 ともあれ、この3種の系統関係は今のところはっきりしておらず、形態形質を用いた昔ながらのヘンニッヒの分岐分析がSmiles (1982)によって行われているに過ぎません。これによるとガンマが最も祖先的で、次にエピゲネス、そしてカフォンティスとなっており、単系統ではないようですが、最近のより客観的な分析方法でやり直してみたいですね。分子なんかでもどうなるか興味があります。
 
 ところで、一般的に種小名とは別の亜種名が付かない地域個体群を「原名亜種」とか「基亜種」とか言いますが、ハープタイルホビーの世界では「基亜種」が使われる傾向が殆どのようですね。昆虫では国際動物命名規約の和訳(nominotypical subspecies)に沿って「原名亜種」がよく使われており、最近になってより直訳の「名義タイプ亜種」が使われる傾向が強くなってきているように感じます。まあ、どれも間違いではないのですが、基亜種だと一般に分かりやすいですが、どうやらあちこちのネットを巡廻していると「より祖先的な」亜種であると勘違いしている人も多いようで、言葉のあやによる誤解が生じやすいように思います。


Polyura epigenes

 ソロモン諸島に分布するフタオはこれとジュピター P. jupiter の2種だけですが、是非訪れてこの手でやっつけたいものです。あそこやビスマーク諸島はまだまだ人跡未踏の部分が多いので、他にも色々面白い昆虫がいるに違いないのですよ。オオトカゲなんかも面白い地域だし。
この蝶採って、ソロモンキールオオトカゲをこの手で掴むのを夢見る日々でございます。



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