Lepido and Scales
雌雄同型
2013年 11月 23日 (土) | 編集


(19 miles from Tapah, Perak-Pahang, Malaysia)

ディスタントフタオ Charaxes distanti distanti

評価は普通種の範疇とされるけど、実はそれほど普通種ではないフタオチョウ。
ミャンマーの最南部からマレー半島、スマトラ、ボルネオと分布は広いのだが、狙って採れるかと言えば、決してそんなことはない。私は過去にボルネオで幸運にも1オス採集したことがあるが、それっきり再会したことはない。そもそもマレー半島以外のものは、時々思い出したように流通するだけなので、中々標本が増えない。特にメスは非常に得難く、おそらく年間10頭も採れていないと思う。

裏面の明るいオレンジ色は他種には見られず、亜外縁のピンクを帯びた銀色の帯が鮮やかに映える様は得も言えず美しい。そして前翅裏面前縁の基半部が白銀に染まるのが本種の最大の特徴であり、チャームポイント。さらには、大きさ以外は斑紋も翅形も雌雄でほぼ同じ、というのがこのグループの他種にはない特徴で、メスはそれ故に得も言われぬ異様な迫力があって、眺める度に参ってしまう。

ところで、雌雄同斑・同型のフタオはメスが素晴らしい。大型で風格があり、雌雄異型の種よりも格調高い。そしてオスよりも遥かに珍品なことが多いので、こういうのが標本箱に入っているかでコレクションの価値が左右されると言ってもよいと思う。


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♀。随分前に展翅したときの記念写真。こんなの一体どうやったら自分で採れるんだろうか…





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