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ビリトン島
2013年 06月 23日 (日) | 編集

billitungensis--_20130621140526.jpg
(Belitung Is., East off Sumatra, INDONESIA)

ダーンフォードフタオ (ビリトン島亜種) Charaxes durnfordi billitonensis

かつてビリトンエンシスは、西ジャワのステウディンゲリィと共に最も入ってきた亜種だった。
ところが2000年代になってから、ビリトン島の蝶はほとんど入ってこなくなってしまった。
良く知らないが向こうで何かトラブルがあったとのことで、現在はこの島から新しい標本を入手するのは難しい。

ビリトン島といえば真っ白いナガサキアゲハが採れることで有名だ。
西表のナガサキ亡きいま最も白いナガサキと言えばこの島のものだろう(沖縄のをうまく選抜累代すれば西表級に白いのは出るのだが)。
他にも稀種の誉れが高かったギガンテアことテイオウスソビキシジミPurlisa gigantea やアリノスシジミLiphyra brassolis が採れる島としても知られている。そして、このダンフォルディもビリトン島を有名にした筆頭格の一つ。なにせ彼の大発明品、必殺採集兵器ダンフォルディホイホイはここの本種をもって開発されたのだ。

伐り拓かれ難いのかどうかは分からないが、何故か島には低地の珍種が多く見られることがよくある。
ともあれ昔のように、この島から再び標本が来るようになって欲しい。


ビリトン

ちなみにこの島の名はこれまで英語綴りで"Billiton"と記述されることが多かったので、日本の虫屋は「ビリトン」島と呼ぶのだが、現地綴りだと"Belitung"。なので発音は「ベリトゥン」もしくは「ブリトゥン」だろうか。
最近の世界地図の表記では、その国が使用している綴りが優先される傾向が高いので、アルファベットで書く時はそちらを使用するようにしている。そして、今までの綴りと今の綴りの対応を地図上で付けるのは、かなりめんどくさい作業で、特に中国の地名はその最たるものだと個人的には思っている(たぶん欧米の人からみたら、日本の地名も同様だと思う)。

さらには昔の文献や標本のラベルを読むと、今の地名とは異なっていることも多い。分かり易い例を挙げるとインドネシアの首都であるジャカルタは、オランダ統治時代にはバタヴィアと呼ばれていたり、東インドのチェンナイも昔はマドラスと呼ばれていた。
有名なロシアのスターリングラードだってコロコロ名前が変わっているし、世界遺産で有名なトルコのイスタンブールも、東ローマ帝国時代はコンスタンティノープルだった。
中国雲南省の中甸なぞは外貨のためか伝説にあやかって、シャングリラ(香格里拉)という名に変わってしまった。台湾が欧米ではフォルモサと呼ばれていたのも余りにも有名だ。東京だって江戸だったし。

かようにいろんな事情で地名が変わるので、博物学的・分類学的な作業をしようとすると、地理や歴史にもある程度詳しくならざるを得ないが、そういうのが好きな人は結構面白いんじゃないかと思う。
当時の世界のバランスや、各国の思惑なんかが見えてきたりもする。




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