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翠星
2012年 08月 29日 (水) | 編集

Charaxes nitebis sulaensis

ニテビスフタオ (Sula・Banggai諸島亜種) Charaxes nitebis sulaensis

昨日は台風の影響か、福岡市内もかなり涼しかった。というか個人的には寒かった。
この程度の涼しさで寒いという私は日本人としてどうかと思うけれど、でも大丈夫。熱帯地域の人々は少し気温が低いだけで、「寒い寒い」と言って喜んでジャンパーやコートを着込むので、私には熱帯地方数億人の味方がついている。でも彼らは、社屋の中では死ぬほどキンキンに冷房かけて半袖生活しているので、基準がイマイチ分らない。あれは絶対体に悪い気がする。


Charaxes nitebis sulaensis
Charaxes nitebis sulaensis
(♂; Bangkulu I., Banggai, Indonesia, Ⅶ. 2000)

さて、随分前にマルスフタオは出してるくせに、このニテビスはまだでした。
この種もマルスと同様に、インドネシアのスラウェシ島とその近傍の島々に固有の種で、所謂「チャイロフタオ」の中では特異的にオスが黄緑色をしているので有名。普通種ではありながら、非常に変わっている種です。そもそも200種に届こうかというフタオの中で、緑色のフタオなんてこれを含めて世界に8種しかいない。残りの7種はアフリカなので、いかに特異であるか分かろうというもの。
特にこのスーラエンシスはより明るい色味が爽やかな亜種で、スラウェシの東の方の島々から知られています。

まあメスの方は、お世辞にも綺麗とは言えないけれど、それはそれで味があって良いかと思います。
たぶん、東洋の Charaxes の中ではメスの地味度ナンバーワンではないだろうか。オスはこんなに派手なのに。


Charaxes nitebis sulaensis
Charaxes nitebis sulaensis
(♀; Bangkulu I., Banggai, Indonesia, Ⅶ. 2000)

このニテビスにしろ、マルスにしろ、1800年代から知られる種ではあったものの、一昔前の、簡単に見られる図鑑もなく、情報も標本も少なかった時代には、一般的に東南アジアのチャイロフタオは「茶色い」というイメージしかありませんでした。それゆえに、その存在が日本の蝶屋に広く知られた時には、標本商を含めて皆が衝撃を受けたそうで、これは2000年代初頭にアオホソオオトカゲやゴーティーサファイアオーナメンタル(というタランチュラ)が一般に知られた時の衝撃と同じレベルの驚きだったと思う。

当時の私はまだ洟たれの幼児であったので、そのインパクトを直接は知りませんが、当時の人の話を聞いたり、記事を読んだりすると、その興奮が伝わってきます。
特に、凄いもの、変わったもの、珍しいものには、それぞれに発見譚、採集譚など、面白く、時に破天荒で壮大なドラマがある場合が多いですね。

今は衝撃を受けるほどの新しい驚きというのは殆どないので、当時の蝶の世界は幸せな時代だったのだと思います。





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