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地味な女神
2012年 07月 29日 (日) | 編集

更新が一ヶ月も滞ったのは今回が初めて。これに慣れると、恐らくずるずると更新しないままになりそうなのと、サイトトップにスポンサーサイトが一日以上表示されるのを阻止するべく本日は本気を出す。


Charaxes latona artemis

ラトナフタオ Sula諸島亜種 Charaxes latona artemis


と云う訳でラトナです。今月は珍しいことに、某オークションに本種が多く出品されており、おそらくネット販売は国内初だと思われるゲベ島の凄い亜種 insignis までが登場した結果、私のブログにも俄に「ラトナフタオ」のキーワードで辿り着く人が続出。
とはいえ、当ブログはどマイナーブログなので、続出と言っても大した人数ではないのが悲しいところではあります。
しかし私としては、これ以上ライバルが現れては穏やかではいられないので、この程度が丁度よいのかもしれない。


Charaxes latona artemis
Charaxes latona artemis
(♂; Sanana I., Sula Islands, N. Maluku, Indonesia, May. 1984)

ラトナフタオはインドネシアのマルク諸島からニューギニア周辺にかけて広く分布する広域種。
しかし、北マルクのバチャン島の名義タイプ亜種と、パプアニューギニア東部のBulolo渓谷から来る亜種 gigantea 以外は、思いのほか集め難い。
そもそも、かのダブレラ図鑑のプレートでも亜種まではそれほど網羅されておらず、塚田図鑑にもマルク以東のフタオはほとんど載っていないので、この種の全貌というか概観はたいへんつかみ難いのです。

その中でも、このアルテミスはスラウェシのすぐ東にあるスーラ諸島から書かれた亜種で、分布の西限に位置する亜種。先の塚田図鑑には、この亜種“だけ”は写真が出ているので、ラトナといったらこのアルテミスが頭に浮かぶ人が多いのではなかろうか。

良く似た他亜種との違いは、オスは他のマルク諸島の亜種の裏が黒っぽいのに対して、これは赤みが強いのが一見判り易い特徴で、メスでは前翅表の中央より外側にある弦月斑列がくっきりと目立ち、それぞれあまり強く湾曲しないのが見分け易い点。


Charaxes latona artemis
Charaxes latona artemis
(♀; Sanana I., Sula Islands, N. Maluku, Indonesia, Jan. 1984)


まあいずれにしても、分布の端の個体群というのは変異も小さく、少々変わっているものも多いので、分布の端と聞くだけで、それだけでもう堪らない。

ちなみに本亜種を記載したロスチャイルドは、他にも女神に因んだ名前の亜種を記載していて、ディアナとかレートーなんかが知られています。ディアナはアルテミスの別名とされているし、レートーはディアナの母。なんとも気の効いたネーミングセンスですね。ディアナは本種で最も凄い斑紋を持つ亜種なので、いつかは欲しいものです。



因みにこの標本の産地であるサナナ島は、数年前にオオトカゲの新種 Varanus obor が見つかって、爬虫類趣味の世界でも(一部の人間に)一躍脚光を浴びた島です。






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