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妖蝶
2011年 11月 23日 (水) | 編集

このところ新しく写真を撮ったりするエネルギーが中々出ず、更新が停滞しがち。
私のしょうもない写真や文章を閲覧していただいている奇特な有難いお方がたには大変申し訳なく思っております。
とはいえ、当ブログの更新は多分に私の気分と気力と体力に左右されておりますので、皆様におきましては気持ちよく諦めてご了承いただければ幸いでございます。その上で是非のご愛顧をいただけますと私、とても喜びます。

そういう訳で、久しぶりの更新。本当は爬虫類にしようと思っていたのですが、まあ体力と余裕の問題,笑。



Pseudopontia mabira
(♂; Mont Hovo, Orientale Prov., CONGO (R.D.C.), Aug. 2011)

マビラマルバネシロチョウ Pseudopontia mabira


ものすごく薄っぺらい。鼻息が当たると翅がペロペロするので扱うのが恐ろしい。
見た目のイメージはウスツバメガを、より小さく、薄っぺらく、丸くした感じで、一番雰囲気が似ている蝶は南米の怪シジミタテハことインフェルナリス Styx infernalis だろうか。…こっちもマニアックだけど。
胴体もこの翅の大きさにしては、とんでもなく小さいので展翅する時は恐ろしかった。

これまでずっと P. paradoxa のみの1属1種と思っていたアフリカに棲むシウドポンティア、気付いたら何時の間にか5種に分けられていて驚きました(Mitter, et al., 2011)。マルバネシロチョウと言ったらアフリカの蝶に詳しくない人は、東南アジアで同様に呼ばれる Cepora を思い浮かべるかと思う。けど、まあ有名な蝶なのでそんなこともないか。ともあれ、こっちの方がケポラより、ずっと「マルバネ」に相応しい。

蝶の中でも物凄く変な連中で、こんなに薄っぺらくて、半透明で、丸っこいのは他には居りません。蝶よりもむしろ蛾っぽい。
特に何が変わっているかというと、前翅前縁付近の翅脈。ふつうは融合して、がっしりとしていたりするものですが、こいつらは全て離れている上にグネグネ曲がっていて、たいそう奇妙。むしろ後翅の脈相に比較的似ており、もしかしたらこれは、かなり原始的な形質状態であるとも考えられるでしょう。詳しくはここに図がありますhttp://p.tl/gXzx
あと他には、やはり前翅の前縁が背中側にめくれ返っています。

上の写真は白一色ですが、下のように当てる光の角度で油膜のような反射をします。
こんなシロチョウは他にはいません。華奢で可愛らしいけれど、物凄く異様で怪しいシロチョウです。


Pseudopontia mabira
(Ditto)

聞くところに拠ると、飛ぶ環境と飛び方はウラボシシジミやクロテンシロチョウみたいに藪の中や縁をチラチラ飛ぶらしい。見た目からもそういう感じですね。

これは頼まれものなので、このまま師匠に送る予定。

しかしやはりこうして見ると、変なシロチョウという以前に、変な蝶ですね。



引用文献:
Mitter, K., Larsen, T., Prins, W., Prins, J., Collins, S., Weghe, G., Sáfián, S., Zakharov, S., Hawthorne, D., Kawahara, A. and Regier, J. (2011).
The butterfly subfamily Pseudopontiinae is not monobasic: markd genetic diversity and morphology reveal three new species of Pseudopontia (Lepidoptera: Pieridae).
Systematic Entomology 36: 139–163.






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