2010年
04月
30日
(金)
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アッサムグリーンラットスネーク Rhadinophis frenatum
来て早々、冷凍ピンクを呑んだ。
こうして見るとやはりWCはお肌が汚いなあ。長期間ストック物とのことだが、やはり肌理は戻らないらしい。
吻端も若干変形してるし…でも、色が素敵だから無問題!
その内調子にのってCBも迎えてしまおうかしら。
ところでこのヘビ、プラシナに近いとか、同属だとか何とか言われている様ですが、実際手にとってみると雰囲気が全然違う。少なくともアオダイショウとシュウダに見られる違いとは比べ物にならない気がしますね。
外っ面の印象だけですが、まず、プラシナと比べてかなり細長い。次に胴部の断面がプラシナはほぼ丸なのに対して、こちらは縦長で、側面には筋肉の筋がはっきり見えます。頭部の形も扁平で吻が長く、顔つきの印象もかなり異なっていて、これらの特徴はどちらかと言うと、ホソツラなどの Gonyosoma 属によく似ていると思うのです。
プラシナの方はどちらかと言うと体型も顔も Elaphe 寄りに見えますね。
まあ、フレナータは最近までプラシナと一緒にゴニオソーマに入れられていたのでよく似ているのは道理なんでしょうけど、Burbrink and Lawson (2007)の系統樹を見ると、ゴニオソーマは驚くことにナンダが含まれる Ptys 属とクレードを形成していて、その他の旧エラフェ全部と姉妹群になっている模様。
フレナータやプラシナは2種で単系統になっており、その他広義エラフェクレードの中ではトリンケットなどの Coelognathus 属の次に分岐しておるようです。
と言うことは、フレナータとプラシナの姉妹群は Coelognathus 以外の広義エラフェ全部ということで、つまりゴニオソーマとはそんなに近いとは言えないっちゅうことですな。
この論文、まだつまみ食い的にしか読んで無いのでこれからじっくりと読んでみようかと思いますが、プラシナはもとよりその他の広義 Elaphe 群に近いとなればホソツラによく似たその形態は、より樹上の生活に合わせた平行的な形質なのかもしれませんね。
まあ、まだまだ勉強不足でございます。
Utiger et al. (2005)も読みたいんですが、ジャーナルがダウンロード不可みたい。