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Lepido and Scales
Phormingochilus sp. "Akcaya" ②
2018年 11月 06日 (火) | 編集

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Phormingochilus sp. "Akcaya"

先日脱皮してとんでもなく美しくなった。




Coremiocnemis obscura
2018年 06月 19日 (火) | 編集



Coremiocnemis obscura

だと思われるもの。
日本人によるマレー半島採集品(詳細地名を聞き忘れた)。
おそらくキャメロンハイランドのどこか。

脱皮直後は非常に美しいチョコレート色だが、その時以外はとても地味な存在。
しかしながら、私が扱ったタランチュラの中では、断とつで怖い種で、常に激しく威嚇してくる。
初めて容器の蓋を開けた時に手に向かって飛びかかって来て(比喩ではなく本当に跳躍してきた)、物凄く冷や汗をかいたのは忘れられない。




ハイナヌスその後
2018年 06月 14日 (木) | 編集

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Cyriopagopus sp. "Guangxi"

2月にC. hainanus として投稿した個体。その後1度脱皮して劇的に美しくなりました。

さて、前回の話では、親がチャイニーズジャイアントC. schmidti として来たけれど、触肢基節の全形および、そこに生える剛毛の数と形状が、間違いなくシュミッティではないことが判明し、どちらかと言えばハイナヌスC. hainanusであろうけれども、なんだかハイナヌスの特徴とも微妙に一致しない。と云うところで終わっておりました。

その後、所謂シュミッティC. schmidti とハイナヌスC. hainanus の脱皮殻を検する機会を得まして、上記の形質に加えてspermathecaの形態も比較してみたところ、この2つは間違いなくそれぞれの種の特徴を有しており、広西のこれはどちらとも明瞭に異なることが判明。

中国からのこの属の記録は今のところシュミッティC. schmidti とハイナヌスC. hainanus しか無いので(しかも後者は海南島のみ)、今のところ不明種とするしかなさそうです。

本属で他に記載されているものとは一見して異なりますし、もしかしたらシュミッティC. schmidtiのジュニアシノニムとされているCyriopagopus huwenus がこれにあたる可能性が無くはないですが、そうでないなら未記載種でしょう。

ぱっと見た印象だとOrnithoctoninae sp. "Ho Chi Minh" のdark colour formに比較的似ていて中々素晴らしい種だと思います。




Omothymus sp. "Sumatra tiger"
2018年 02月 21日 (水) | 編集

Omothymus sp. Sumatra tiger

スマトラアースタイガー Omothymus sp. "Sumatra tiger"

樹上性の大型種。
体型、模様、色、動きすべてが「格好いい」の形容詞に集約するクモ。
マレーシアアースタイガーことO. schioedtei に一見よく似ているが、背甲と腹部の色が異なり、全体的に色合いは暗くてシック。腹部の模様にも、やや違いがあるように思える。どちらが綺麗と感じるかは人それぞれだが、私はこちらの方が好みである。
写真では表現できなかったが、脱皮して日が浅いうちは腹部が光の角度によって青い幻光を発し、それはもう美しい。

Omothymus sp. Sumatra tiger

もともとこいつにはCyriopagopus 属があてられていたのだが、2015年に上記のマレーシアアースタイガーschioedtei を含め、構成種全てがOmothymus 属に移動になったため、sp. 扱いのこいつもそのように扱われている。まあどう見てもschioedtei に近いから、それで問題なかろうと思う。

今後、分類されるにあたっては、独立種もしくはO. schioedtei の亜種として記載されるかのどちらかになるだろうと考えている。
正直、どちらでも良いとは思っているが、マレー半島とスマトラに、非常に近縁の別種がそれぞれ固有で分布するというパターンはあまり蝶では見かけないので、そういう意味では、どう分類されるか大変興味深い。もっとも、飛ぶことの出来ないオオツチグモと飛べる昆虫とでは、分岐の深さが同じではない可能性があるかもしれない。

マレーシアアースタイガーと同様、非常に気が強く、走り回らずにすぐに上体と脚を上げて威嚇するので、慣れれば扱いは楽である。




Ornithoctoninae sp. "Laos"
2018年 02月 17日 (土) | 編集

Sp. Laos MM

Ornithoctoninae sp. "Laos"

先日、オスが最終脱皮して成体になった。
脱皮直後は翡翠色をしていて寒気がするほど美しかったが、体が固まると共に金属光沢を帯びた灰青色に。それでも大変に美しい。ストロボを焚かずに撮ってここまで青いという種はそういないと思う。
メスは脱皮の度に暗い藍色を帯びた墨色になってゆくので、その差はより顕著に感じる。

成体になっても相変わらず落ち着きない上に高速で走るため、容器を交換する時に右の第三脚を自切してしまった。少し悲しい。




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