Lepido and Scales
名義詐称
2012年 05月 11日 (金) | 編集

Mehelya poensis

ポエンシスサンカクヘビ Mehelya poensis


最近、大体1年ぶりくらいに本種の入荷がありましたね。
さて、真の M. guirali が来ることはあるのだろうか。





きっと飛べるはず
2012年 05月 10日 (木) | 編集

Chrysopelea paradisi

パラダイストビヘビ Chrysopelea paradisi


確かに木に絡ませて持ち上げると、上体に反動をつけてジャンプする。
しかしながら、私の腕を掲げた身長+炬燵の高さ程度では、滑空しているのか否かは判断できない。
流石にベランダから放り投げる訳にはいかないので、いずれ何処かひっそりと、人の居ない、だだっ広い公園の真ん中あたりで試してみたい。が、本種は我が家のヘビの中で最速であり、逃げられるとマズイのでやらない。




ねじればね
2012年 05月 03日 (木) | 編集

 ネジレバネという虫をご存じだろうか。

 撚翅目(ねんしもく)、ストレプシプテラ(Strepsiptera)、ネジレバネと聞いて、血が滾り、胸が熱くならない虫屋は、ある意味玄人ではないと言えよう。昆虫全般に知識のある人なら死ぬまでに一度は拝んでみたい昆虫だ(たぶん)。

 知らないと、「何このハエ」としか思われないかと思うが、前翅にしか翅がない(後翅は平均棍という突起に変化している)ハエ、アブ、カなどの双翅目と違って、このネジレバネは翅があるのが後翅だけであり、前翅が棍棒状に変化している変な虫である。

 全ての種がほかの昆虫に寄生し、大量の卵から孵った幼虫は、寄主の体内に侵入し、脱皮してウジ虫状の2齢幼虫になる。そしてメスはウジ状のまま成虫になり、宿主の体内に頭だけを外に出してそのまま留まるという生態で、これに寄生された昆虫は、行動が変化すると共に、一部のものは何故か寿命が延びるそうである。


カメムシネジレバネ科 Corioxenidae の一種 (オス)


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(福岡県 福岡市 中央区 南公園, 2005年 5月)


 翅も面白いけど、眼も凄い。いやらしいくらいデカイ個眼と、その複眼上でのまばらな配置がキモイ。そしてかっこいいアンテナと相まって。アメコミのモンスターあたりに出てきそうな悪役顔である(あくまでイメージ)。
複眼には毛が生えているのですね。

 オーダー(目)レベルで見れば、現生昆虫、全33目の中にあって、その奇妙奇天烈な形態、珍奇度、生態と、どれをとっても比肩し得る存在はなく、珍虫とか奇虫というカテゴライズをするならば、キング オブ 奇虫といっても過言ではないグループであろう。

 とはいえマイナーではあるので一般的には知っている人はごく僅かであろうし、その小ささ(数ミリ)と珍品度ゆえに、虫屋をやっていてもコレクションの対象には、ほとんどに於いてならない。しかしながら、それなりの虫屋ならばその存在に憧れる、永遠に輝けるスターなのである(言い過ぎ?)。
 なにせ、数ある昆虫関係の学会のなかでも、国際的に最上級の権威をもつThe Royal Entomological Society (英国のロンドン王立昆虫学会)のロゴマークになっている程である。因みに日本昆虫学会のロゴはトンボ。日本は秋津の国ですからね。

 これは同じ研究室の方の採集品で、ホストはおそらくツチカメムシであろうとのこと。予てより近所の公園で採れるという話は聞いていたのだけど、実際にネジレバネのオスの標本を見たのは初めて。これまでスズメバチに寄生する種のメスしか採ったことが無かったので(メスは蛆虫状)、かなり、いや凄く感動した。


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(福岡県 福岡市 中央区 南公園, 2005年 5月)


 まじまじと観察してもやっぱり変な虫である。好蟻・好白蟻性の昆虫なんかも非常に変わった形態をしていることが多いのだけど、オーダー(目)レベルでこれほどへんてこな虫というのは他には少ない。
先にも述べたように、特筆すべきは翅。前翅が変形して翅ではなくなった昆虫なんてのはネジレバネだけ(甲虫も一応そうだけど)。これはもう、奇虫の帝王と言っても過言ではないだろう(小さいけど)。

 5月に毎日藪をスウィーピングすれば、運が良ければ平均で3日に1頭くらいの割合で採れるらしい。かつて公園の近くにキャンパスがあったからこそ出来た採集だと思うが(今は移転して遠い)、その確率には正直驚いた。
大きさは大体4mmくらいなので、結構大きいのではなかろうか。

 種やグループに拘らずネジレバネのオスを確実に採りたいのなら、スズメバチの巣をひたすら破壊すれば採れる可能性は高いのだが、これには心の準備とそれなりの装備が必要なので、これまで面倒くさくてやったことは無かった。このツチカメに寄生する連中に至っては、そういう本丸を落とせば良い的な採り方はできないので、より珍品度は高いんじゃないかと思う。

 まあ、辺り一面にエマージェンストラップとかマレーゼトラップとか空中FITトラップでもかけまくれば採れるのかもしれないけれど、それはそれで面倒だし、トラップ高価だし、状態の良い標本が得られるかどうかも怪しい。それに、そこまでして欲しい訳でもないし…(笑)

 ちなみにツチカメに寄生する連中のメスは、ハチに付く奴らと違って蛆虫状ではなく、丸っこい袋状になるようで、これも面白いので一度は見てみたい……のだが、寄生されてるツチカメ採るのは大変そうだな…
オスは数時間の寿命らしいのも面白い。


この標本はどちらもユーパラール封入のプレパラート標本。



ネジレバネについて簡単に知りたい方はこちら↓
wikipedia
http://www2u.biglobe.ne.jp/~vespa/vespa0622.htm
http://www.nurs.or.jp/~str/strepsiptera.shtml


ここは科や属ごとの画や写真がみられます(ツリーの部分の学名をクリック)。
http://tolweb.org/Strepsiptera



Bug mug
2012年 04月 20日 (金) | 編集




私が今いる所で随分前から使われているマグカップ。昆虫がプリントされたマグというのは世の中に溢れているけど、これほど素敵なものには出会ったことがない。
市販品ではなく、2002年にオーストラリアで開催された国際双翅目会議のお土産用に作られたもので、このマニアックさも頷ける。しかしこの虫のチョイス。素敵極まる。ディプテラ屋に止まらず、虫屋、いや生き物屋ならば誰もが欲しがるに違いない(言い過ぎ)。


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彼の国にはこんなのが本当にいるのだろうか。ミバエ…かな?
当方、ディプテラについては素人に毛が生えた程度なので正体が分らないのがもどかしい。
しかしこのカップ、欲しいなぁ…



ところで個人的に、このマグカップに匹敵すると思っているのは、農大昆研(東京農業大学昆虫学研究室)で卒業生に渡される「昆虫綱全目漢字名湯のみ」。寿司屋に行くとよく見かける、魚種名が漢字で羅列してあるアレの昆虫版。私が卒業した頃は別のものだったのだけど、今はこれが貰えるらしい。


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この写真はリンク先の友人cheirotonus氏からの頂き物。感謝!

こっちもマニアックかつ、陳腐ながらもハイセンスが光る逸品だと思う。
これも欲しい。







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